ひと夏の経験









「はぁ~疲れた」



と床に腰を落とす一輝。




「一輝なにもしてないじゃん」



「でも疲れたんだよ」





「ふ~ん」



と私は一輝の隣に座った。




「あのさ…どうして私の事好きになってくれたの?」




「そんな事聞くなよ!」




「いいじゃん。答えて!」



「…………」




黙る一輝。






「一輝?」



「優しくて可愛いところ」


と小さな声で言ってくれた。