ひと夏の経験






「ついたよ」




車が止まるとみんなおりていった。




「奈々香も早くきなさい」



お母さんにそう言われ、ゆっくりおりる。


目の前には小さなアパートがあった。



「鍵は預かってるから先に入りましょ」



お父さんに預かっていた鍵で開けて中に入る。




「うわ~」



洗濯ものは散らかってて、ゴミも散らかっていた。





「お母さん、片づけるわ」




「私もやるよ」



「ありがとう」





散らかっている洗濯物を私がたたんで、散らかってるゴミをお母さんが集めた。