ひと夏の経験







「明日出発なんだから早く準備しなさい」




「うん…」



一輝と二階に上がり部屋に入る。




「なにから片づけよう…」




用意された箱にとりあえず机の中身を詰めた。
机の上の小物も詰めて本棚なタンスの中身も箱に詰め込んだ。





部屋ってこんなに広かったんだね。



しみじみそう思う。


今部屋にあるのはベッドだけ。


部屋にいると泣きそうで一輝の部屋に向かう。