ひと夏の経験







少し元気がでた。
愛菜といる瞬間だけ、すべてを忘れられた。



「おい!帰るぞ~!!」



遠くから誰かが叫んだ。
2人が振り向く。


遠くにはお兄ちゃんとなのる男。




「やばいっ!」



内緒で出てきたのになんでバレるの…。





「誰あの人」




「ちょっとね…また紹介する。またね。ありがとう」




男を無視して家に帰る。




「おい、奈々香!無視するなよ。」





「ついてこないでください」