監禁されてどれくらいたっただろう。


俺は突然それまで閉じ込められてた部屋から連れ出された。


手は縛られ、目隠しをされていたから、外が夜なのか昼なのかはわからない。


抵抗すると千尋が危ない。


殺されるのなら、それでいいのかもしれない。


俺みたいな阿呆は死んだほうがマシかもしれない。


俺は車らしきものに乗せられ、移動している最中にそう思っていた。




ガラッ




「降りなさい。」



俺たちを監視し、蛎崎を目の前で殺して見せた女がそう言ったが、実際は放り出された。


過ぎ去る車のエンジン音。


何時の間にか外されていた手の拘束。


俺は目隠しを自分で取った。


そしてーー………