「いつまで寝てるんだ早く起きろっ!」


「ふぎっ!」



べシンとかいう音とともに頭をはたかれた。


…変な声を出してしまったかもしれない。



目の前には気まぐれ嫌味男が。



ああ、なんて悪い目覚め。




「悪かったな。だが朝食を食べ損ねたいんならそうやってじっとしてるんだな。」


「はっ、おばーちゃんの朝ご飯…」




自慢じゃないがおばあちゃんの朝ご飯は絶品だ。

このまま寝るか…朝ご飯…



しばらくじっとかんがえて私は無言でベッドから降りた。


腹が減っては戦はできぬ、だ。




「大した戦はしないだろう。君は。」




ああ神様、やっぱり私、この人についていけそうもありません。


人の心を読むんです。この人。




「何度も言うが君は思ってる事が口にでたり顔に出たりしている。俺が心をよんでるわけじゃないからな。」




そーでしたね。



私はあからさまにブスっとしてリビングにむかった。