それでも浮かれ状態だった私は、

幼かったのか、

答えが「OK」だった事にだけ、

うれし涙を流しながら友達に電話をかけた。


その年の夏休みに2・3度会ったぐらいで

ちゃんとしたデートは1回だけのまま、

私と彼の関係は幕を閉じた。


...


次の学年に入ったと同時に、

私は共学校からの親友に誘われ、

ドラマ・スクールに通う事にした。


その年の12月の

ドラマ・スクールの発表会の夜。


私はそこに通う一学年上の、

とても背の高い男子に告白された。


「幸せ」と言う言葉を

恋愛事で初めて使ったと思う。


でもあの時感じた「幸せ」は

きっと本当の「幸せ」なんかじゃなかったと思う。


その男子とは毎週末会い、

色んなところに連れて行ってくれた。


でも...

「私の親友と仲が良すぎる」と言う理由で、

私は傷付いた。

夜、父親の腕の中で泣いた事もあった。