手紙には、すでに英才教育を開始したと書かれていた。

昨日誕生したばかりなのに、なんということだろう。

でも夫婦二人で決めたことなら奏美が口を出すことではない。

魔法界での貴族のやり方というのもあるだろう。

そうやって育てられたミリーやロランだから、優秀なんだ。


自分とは違う世界…


それを見せつけられた気がした。

気を取り直して、奏美は返信を出した。

お祝いの言葉と、落ち着いたら会いに行きたいと簡潔に伝えるだけ。