魔法学校で奏美は、結婚したミリーとロランと一緒にマスターコースを進んでいた。

今までのように、皆で一緒にワイワイ楽しくという感じではなく、もうそれは個人の戦いだった。

魔法は知っているだけでも、使えるようになるだけでもダメだった。

一番大事なのは咄嗟の判断。

どんな優秀な魔法使いでも、咄嗟に正しい判断で魔法を使えなければ意味がない。

マスターではそういう部分を鍛えるカリキュラムが多く組まれていた。

特にウメコPPの講義は、集中力の他に判断力を養うことにかなり重点が置かれているようだった。

やはり生易しいものではない。

クラスメートも精鋭の魔法使いたちばかりだ。

そして皆純潔だった…。