携帯が振動している。

「あれ?メールだ。」

奏美はディスプレイを見た。

「え?」

沙欄先輩からメールが来ていた。

今日の合格発表をどこかで知ったらしい。

『相葉さん、合格おめでとう!本当に良かったね。僕も嬉しいよ。
よかったらお祝いしよう。時間あったら連絡して。』

読みながら、顔がニヤけてしまっていたらしい。

「奏美?先輩から?」

「あ…うん。合格のこと誰かから聞いたみたいで、お祝いしようって。」

「すごいじゃない!じゃあ早く行かないと。」

「でも今日は…。」

「俺達のことは気にすんなよ。もう乾杯したしな。」

「ありがとう。じゃあ行くね。」

「がんばってね、奏美!」