Morning moon

「理華!奏美!おめでとう!」

剣が乾杯の音頭を取った。

奏美は、いつも『奏美・理華』と呼んでいた順番が変わっていたことに気がついたが、それは自分の胸にしまっておいた。

「ありがとう!」

3人でグラスを合わせた。

「次は剣ちゃんだね!」

「そうだよー剣もがんばらないとね!」

「まかせとけー!俺はやる時はやる男だ!」

剣はグラスを高々と掲げたので、中身のジュースが少しこぼれた。

「ああ、もう剣ちゃんったらー。」

理華が甲斐甲斐しく世話をする。