「ごめんね、しゃべれないの知らなくて。私もわからないことばかりだから、色々教えてね。」

奏美がもう一度彼女に話しかけると、嬉しそうに頷いてくれた。


授業は、魔法界の歴史から魔法の種類とグレード。

それから禁止事項など(さっきおじさんが言ってたやつ)をコンパクトにまとめて、さっと終わった。

たった一日で理解できるのかって言えばたぶん無理だ。

明日からは、薬草や杖のことなんかも勉強すると言っていた。