「奏美もこれくらい小さかったんだよ。」

「そうなの?全然覚えてないよ。」

「そりゃそうだよ。」

「あはは、そうだよね。」

「私も奏美の結婚式を見られる日が来るかねえ。」

おばあちゃんが遠くを見る目で言った。

「まだ先だよたぶん…。だって私まだ高校生だもん。」

「そうだね。まぁ焦ることはない。人間界で見ることが出来なくても魔法界で見られるだろう。」

このおばあちゃんの言葉が重要な意味を持っていることを奏美はまだ知らなかった。