「すいません…。体調悪くなかったのに…。」 「気にしなくてもいいよ。少し休んでから帰りなさい。」 「はい、ありがとうございます。」 その後はクッキー作り所ではなくなり、結局何も作れず一日が終わってしまった。 おばあちゃんの部屋で、お母さんも交えて奏美は怒られていた。 「無事だったからいいものの、勝手におばあちゃんの部屋から持ち出したらダメじゃない!」 ヒステリックにお母さんが叫ぶ。 「ごめんなさい…。」 奏美は謝るしかない。