「出来た!」

「よろしい。それでは次の課題。物体移動をやってみなさい。」

「はい!」

次は物体を移動させる魔法だ。

消しゴムを机の上から、筆箱の中に移動させる。
これもさっきと同じように集中してやってみると、上手く行った。

「やった!」

「奏美すごいじゃないか!」

「ほんと!」

アンとデイビスも絶賛している。

基礎を終え、応用に入った奏美はどんどん力をつけていた。

自分で自由に操ることはできなくても、その魔力が純血に劣らないほどのパワーを持っていることは、アンもデイビスも痛いほどわかっていた。

奏美はいずれ自分たちを超えると。