「それでは授業を始めます。」

いきなり授業を開始した先生は、痩せ細っていて、針金のようだった。

男の先生だと思うんだけど、顎の下まで届くハイネックなデザインの深緑のロングドレスを身にまとっていた。

まるでオカマ?!

人間界にも、同じような人種はいるけど、もっとデラックスな感じで、先生の5人分はありそう。

「ねえアン。あの先生って男なの?」

小声で聞いてみた。

(ダメ!しゃべっちゃダメ!)

そう言う意味を込め、アンは人差し指を唇に立てた。