「大丈夫なんじゃない?だって人命救助でしょ?」

「まぁ一応は。」

「それにその動いていた人だって、もしかしたらその時、奏美の視界にいなかっただけかもしれないよ?」

「そうなの?」

「奏美はまだ力をコントロールどころか、全然使えてないんだから、そんなに広範囲の時を止めるなんて無理だよ。」

「そっか…。」

「だから範囲外から歩いてきただけなんじゃないのかな?」

確かに先輩は奥の方から歩いてきたけど。

「とにかく気にしない方がいいよ。もし罰則となったらきっと先生から呼び出されるし。」

「そうなの?!」

「うん。私の時は早かったよ。そんな何日も経ってからじゃなかったから。」