Morning moon

「私、今携帯持ってないので、後でメール送ります!」

「そうしてくれると助かるよ。それじゃ。」

「ありがとうございました!」

奏美は頭を下げて、先輩を見送った。

去っていく後ろ姿を見ながら、固まる奏美

(うわっ…どうしよう?先輩の携番とアドレスゲットだぜ!)

最後のセリフはアニメの主人公みたいになっていた。

もちろん脳内絶叫なのだが。

絶対無くしてはいけないと思い、一度パラソルのところへ戻り、持ってきていたポーチにしっかり仕舞い込んだ。