Morning moon

外へ出ると、先輩が話かけてきた。

「危なかったね。君は大丈夫?」

「あ…はい…大丈夫です…。」

(見られてないよね…でも先輩だけ動いてたのはどうしてだろう?)

ザワザワと胸騒ぎがした。

「さっき一瞬、全てのものが止まって見えたんだよ。暑さでやられちゃったのかと思ってね。」

「えーーーー!?」

(マズイ…マズイ…非常にマズイぞぉ!相葉奏美人生最大のピンチだ!)

そう、魔法学校での罰則の中に、魔法を使ったことを人間に知られてはいけないというのがあった!