Morning moon


「剣ちゃんそんなに泳ぎたかったんだ…。」

理華がぼそっと呟いた。

「違うと思うわ…あれは…きっと理華の水着に見とれて、陸上にはいられない姿になったのよ。」

直接の表現こそしないものの、理華には奏美が何を言わんとしてるかがわかって、返す言葉がなかった。

「私たちも行こう。」

二人も波に向かって走って行った。