『美羽~、あんたに』 そう言って母は私に 箱をわたしてきた。 「は?何これ」 ━━森永 美羽(15) 『あけてみな。 おばあちゃんからだよ』 「は、いらな。」 すっかり愛想の悪くなった私。 昔はものすごく おばあちゃんっ子だったのに。 『おばあちゃん可哀想でしょ。 お母さんがあけちゃうわよ?』 「勝手にどーぞ」 そんな中3、 時期は夏休み。