それから私は時々授業を抜け出しては空に会いに行った。

...あんな暇な時間を過ごすなら、少しでもあの吸い込まれそうな空気に包まれていたい。

空との話はごく普通だった。

好きな食べ物
好きな色、

逆に嫌いなものなど...

彼は夢中に、
そして熱心になりすぎる私を見ては笑い

目を輝かせて聴き入っていた。

たいした話題じゃないのに、空との時間は本当に楽しかった。

...この瞬間一緒にいるのが空じゃなくても私はこんなに楽しく笑っていたのだろうか...??

ゆっくりと
そして確実に、

私の中で空は欠かすことの出来ない存在になっていった。