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帰り道。

俺と夕菜ちゃんは手をつなぎながら、自分たちの住むアパートにゆっくり歩く。

「ねえ夕菜ちゃんー、このプレゼントって、何?開けてもいいの?」

片手にもった箱の中身がどうしても気になる。

「たいしたものじゃないよ。」

夕菜ちゃんはそういうけど、
俺は夕菜ちゃんが俺のためにくれたものなら、なんだってうれしい。

「開けてもいい?」

「帰ったらね?いま、手を離したくないの」


「かわいいこというなよ~」

まるで、第三者からみたら、バカップルのような感じだ。


もうすっかり、仲直りーー、いや、俺が一人で暴走していただけだから、なんていうんだろう?

とりあえず、まあいいか。