「あのぉ~?」

下から入ってきたこの男。

「なんだよ?言い訳か?」

俺は男を睨み付けた。

そして続けた。

「知ってたんだろ?俺がこの子と付き合ってること。」

すると、男は小さく頷いた。

ほらやっぱり。2人して、俺のことバカにしやがって。
俺はダンッと、地面を蹴った。

夕菜ちゃんはビクッとしている。今にも泣きそうだ。

こっちが泣きたい気分だよ。

「あのぉ~」

言い訳するなと言ったのにも関わらず、また男が口を挟んだ。

「だからなんだよ?言い訳するな」

男は、夕菜ちゃんをかばうように、夕菜ちゃんの前に立ち、頭をさげた。