案の定
麗奈が受けた高校は
「行くだけ無駄」
と言われているバカ校だった…
そこですら受かるかわからないほど麗奈の頭はわるかった
だか奇跡的に麗奈は合格したのであった
それもそのはず…
誰一人落ちていないのだから…
そして今日がバカ高の入学式
体育館に入ろうと扉を開いた麗奈は信じられない光景にビックリしていた…
「なんやこの学校は…」
髪の毛ピンクやん!?
ルーズソックス何足かさねて履いてんねん!?
何?その爪とメイク?
まるでマンバ…?
もちろん麗奈も必死でギャルを演じているつもりだったが…
この中にいると全く麗奈存在など目立たない…
それほど生徒が荒れていたのだ…
少し動揺を隠せないまま麗奈は自分の座る椅子を探した…
すると…
「麗奈…」
誰かの呼ぶ声が聞こえる…
麗奈が振り返ると…
昔つるんでいた由美ちゃんがいた…
「あ!久しぶり…」
麗奈が言うと
「あんたがなんでこの学校受けたん!?」
由美ちゃんは不思議そうに聞いた…
「頭悪いから…」
「そっかぁ~以外やな!!」
少し話して麗奈は自分の椅子に座った…
由美ちゃんは中学が違うが
昔からギャルで
喧嘩も強くて
いつもみんなの中心にいる
ギャルなら誰もが知る存在だった
そんな由美ちゃんに麗奈は少し憧れていたのだ…

