チーーーーン♪ エレベーターが来た。 「すんませぇ~ん。待って下さぁい。」 振り返ると、お弁当を詰めた段ボールを積んだ台車が向かって来た。 「今日のお弁当何だろう。」 「開」のボタンを押したまま待つ。 「有難うござ……」 台車を押してきた、男性と目が合った。 「清志……?」