「香~良かったよ~」


弥生ちゃんは私をギュッと抱きしめた。


「ありがとう~…

……永井君も図書館来てたんだね?」


私は気まずくならないように、勢いでその場にいる永井君に話かけた。



「あっ、うん。暑いから涼みがてら宿題やりに…」



少し気まずいけど、普通に話ができた。



「新垣、頑張ってるんだな。凄い生き生きしてた」


見ててくれたんだ。

それだけで頬が熱くなるのを感じた。



「読んでて凄い楽しかったよ…館長さんに進められてまた今度やる事になって…」



「凄いじゃん。何だかどんどん新垣は輝いて行ってるな…」



輝く?…私が?




「新垣さん!凄かったです!!」