―翌日―

「メイヤー、話があるんだけど入るよー」

中にいるような気配は感じるのだが返事がない。
不審に思ったアーサンは扉に耳を当ててみる。

「メイヤ！どうしたの！」

異変を感じたアーサンは扉を開けた。

中ではメイヤがすすり泣くようにして机に突っ伏していた。

メイヤはアーサンに気付くと飛びついてきた。

「アーサン……私は……私は……」

メイヤにいきなり抱きつかれて内心ちょっと嬉しかったが、それどころではない。

「とりあえず落ち着け」

アーサンは取り乱したメイヤを落ち着かせるためにお茶を入れながら時間が経つのを待った。

「まずっ！」

「気をつけないと火傷す……って不味いのかよ」

熱いと不味いを聞き間違えていた。

「どうやったらお茶を不味く入れれるんだ？」

「すいませんねー慣れないもんで。それより落ち着いたみたいだね。よかった」

「あ、ありがとう」

メイヤが少し良くなったようなのでアーサンは何があったのか聞いてみた。