時は経ち……

一人は魔王と名乗り、一人は勇者と名乗った。

そして初代魔王と勇者は対決することとなる。

「ここまで来たことは誉めてやる。しかし、余を倒せるのか勇者よ。返り討ちにしてくれるわ。余の力を思い知れ」

互いに大きな力のぶつかり合い、想像絶する激しい戦いになった。

「はぁ……はぁ……」

魔王は弱っていた。
絶対的な力を持つはずの魔王が勇者の前に方膝をつき、息を切らす。

勇者は魔王の力を上回る巨大な力を身につけていた。

そして、もう勝ち目がないことを魔王は悟る。

「殺せ。余の負けじゃ。だがな、余が死んで訪れるは一時の平和に過ぎぬ。光ある所にはいずれまた闇が現れる。その時はまた闇の力がこの世界を支配するだろう」

魔王がそう言い終わると、勇者によってトドメを刺された。