「あーしゃん、あーしゃん」

小さな女の子はアーサンの膝の上に座った。

「あーずるーい。……いいもん。僕はメイに抱っこしてもらうんだから」

小さな男の子に急かされながら、メイヤは抱っこをする。

「もうあれから三年になるんだな。時が経つのは早い」

「何格好つけてんのよ。目がにやけてるから気持ち悪いったらないわ」

そうアーサンの膝の上には、可愛いらしい女の子が座っているから。

メイヤは男の子の位置を変えながら、アーサンに話し出した。

「三年前のあの時……」