「……分かった」
アレンは少し何か考えて、魔王に返事をした。
「いや、だから何アレンも返事しちゃってんの!もえちゃん辞めてよ」
アーサンは必死に止めようとした。
「黙れ、アーサン。これは魔王と勇者の問題じゃぞ」
魔王の言葉では、アーサンやメイヤを拘束することはもう出来ないが、あまりの迫力に黙ってしまう。
「もえ、戦う前にちょっと渡して置きたい物があるんだけど」
アレンがバックをゴソゴソしだす。
「何じゃ。興を削ぐようなことをするな」
アーサンとメイヤは最早心配し、離れて見守るしかない。
「戦うのは後にしてちょっと休憩しないか?どうせなら全力でやりたくね?」
アレンがそう言いながら、何かを魔王に放り投げた。
「何を言うておる。早く……」
魔王の手元にアレンが投げた物が飛んできた。
とっさに魔王はキャッチしてしまう。
「ちょっと激しく動いて割れてるのが多いんだけど、約束のもんだよ」
魔王がキャッチしたものは、『せんべい』だった。
正直アレンは展開が急過ぎて、せんべいを出すタイミングを逸しており、やっと出せたのだ。
アレンは少し何か考えて、魔王に返事をした。
「いや、だから何アレンも返事しちゃってんの!もえちゃん辞めてよ」
アーサンは必死に止めようとした。
「黙れ、アーサン。これは魔王と勇者の問題じゃぞ」
魔王の言葉では、アーサンやメイヤを拘束することはもう出来ないが、あまりの迫力に黙ってしまう。
「もえ、戦う前にちょっと渡して置きたい物があるんだけど」
アレンがバックをゴソゴソしだす。
「何じゃ。興を削ぐようなことをするな」
アーサンとメイヤは最早心配し、離れて見守るしかない。
「戦うのは後にしてちょっと休憩しないか?どうせなら全力でやりたくね?」
アレンがそう言いながら、何かを魔王に放り投げた。
「何を言うておる。早く……」
魔王の手元にアレンが投げた物が飛んできた。
とっさに魔王はキャッチしてしまう。
「ちょっと激しく動いて割れてるのが多いんだけど、約束のもんだよ」
魔王がキャッチしたものは、『せんべい』だった。
正直アレンは展開が急過ぎて、せんべいを出すタイミングを逸しており、やっと出せたのだ。
