魔王家

「メイヤさん、ごめんなさいね」

アレンはメイヤの目の前で、既に攻撃の体制に入っていた。

アレンは連携を無効化する為に、アーサンを引きつけただけだった。

「っ!」

一瞬でメイヤは斬り捨てられた。

「メイヤ!」

アーサンが呼ぶが、メイヤは動かない。

「よくも……よくも!」

アーサンの怒りも頂点である。

「いいから、早く来いよ」

アレンはアーサンを又しても挑発しながら待つ。

アーサンはこの時点でかなり不利な状況になっていた。

メイヤとの連携を崩され、何より怒りで動きが直線的で攻撃を読まれ易くなっていたからだ。

それでもアレンに喰らい付き、善戦していた。

(かなり強いなこいつは)

アレンは至って余裕だった。

あくまでアーサンのそれは善戦でしかないのだから。

アレンの優勢具合に変わりはなかった。

「そろそろ終わりにするよ」

再びアレンの剣が淡く光だした。

「負けてたまるか!もえちゃんを守るんだ!」

じりじり間合いを取っていたかと思った一瞬、二人は交錯した。

「も……ちゃ……や……」