魔王家

メイヤが詠唱を始めた。

「させるか」

アレンは剣を抜き、メイヤに飛びかかる。

が、アーサンがメイヤの前に立ちはだかった。

「邪魔はさせない」

アーサンの先制攻撃。

アレンの剣をかわしながら、脇腹に強烈な蹴りをお見舞いする。

アレンは防御が間に合わずに、蹴られるがままに吹き飛んだ。

そしてそこにメイヤの炎の魔法が襲いかかり、アレンは炎に包まれた。

近距離と遠距離の攻撃がマッチした見事な連携プレー。

「おもしれぇ。こっちも久々に本気になれそうだぜ」

炎に包まれたはずのアレンは、何故かピンピンしていた。

「俺だけの特別な力だから気をつけろよ、お二人さん」

メイヤとアーサンには何が起こったのか分からない。

「さすが勇者ってところか」

だからといって、攻撃の手を休めるわけにもいかないので、さらに追い討ちをかける。

メイヤが氷の魔法をアレンにぶつけたが、いつの間にか淡い光を放つ剣で薙ぎ払われた。

「なんなんだ!その剣!」

アーサンはそう叫びながら、ないだ剣の隙をつきアレンに襲いかかる。

「これか?後で教えてやるよ。魔法をまず潰すか」

そう言いながらも、アレンはアーサンを迎え討つ構えをとった。

アーサンの攻撃が入ると思われた瞬間、アレンが消えた。