昔々……


世界は争いごとのない一つの平和な国によって治められていた。

しかし、その国に性格の異なる双子の子供が生まれる。

双子が生まれたせいでどちらを王座につけるかで王は困惑していた。

そんな時、神が退屈だったからと

『強い方を王にすれば?』

などと適当なお告げをよこしてきた。

ただ、そのままの状態では双子は均衡した力で相対するだけ。

そこで神は比なる力を与えたのだ。

それが『光と闇』の力である。

光の者は『成長する力』と『正義の心』を持った。

闇の者は『支配する力』と『邪悪な心』を持った。


程なく二つの力『光と闇』は対立する。