「それにね、ここはウチのグループが出資しているお店だから」


なるほど。

どっちも紫水らしい理由だわ……。


「それにしてもよくセイくん連れてこられたね?

いつもなら絶対起きないのに☆」


「それがこいつ、今回に限っては飛び起きやがったんだよ。

そのせいで俺様はこいつの頭で顎を打つハメに……」


『あははは……』


ドンマイ……。

でも、清龍が飛び起きるほどの言葉って何だろうね?


清龍はさっきまで一応起きていたのに、今はすでに夢の中。

壁にもたれかかって気持ち良さそう眠っている清龍の横顔が朝の柔らかな陽射しで照らされていた。