「ねぇねぇ、せっかくだから立ってないでみんなでお茶しようよ?☆」


由依の提案によりみんなでテーブルを囲ってお茶をすることになった。



『でも、どうして紫水はこの場所がわかったの?』


「あっ、それ僕も聞きたい!!☆」


由依はもう何個目かわからないケーキにパクつきながら同調してきた。


「君たちが話しているのを小耳に挟んだだけだよ?」


小耳に挟んだって……。

もしかして、いやもしかしなくてもそれは盗み聞きというやつですか!?


心の中でそう叫んだものの追及すれば、


“盗み聞きだなんて人聞きが悪いな、君は”


なんて真っ黒い笑みを浮かべて逆襲されるだけなので、言葉を胸にしまっておく。