なるほど、そういうことだったのか……。

えっ、でも連れてこられたって、まさか……?


「僕はぜーんぶお見通しだよ?

しーちゃんもセイくんもいるんでしょ?

出ておいでよ?☆」


ややあって、少し離れた席から紫水と清龍が姿を現す。


「さすが」


そう言って笑う紫水も、黙ってヌボーッと立っている清龍も多少変装をしているけれど、よく見れば二人だとわかる。


「いつ気づいた?」


「ハルちゃんの話をしてた頃、なんか視線感じるなぁって☆」


遥の話してた頃って、だいぶ前じゃん!!

なんで私気づかなかったの?