ああ、なるほど。 そういうことか。 これ、実は私ので最後だったみたいなんだよね……。 少々悩んで、 『ひと口どうぞっ?』 と、切り分けたケーキを乗せたフォークを差し出す。 すると、 「いいのっ!?!?☆」 と、由依はちょっと大げさじゃないかと思うくらい目を輝かせた。 そんなに食べたかったんだ、チョコレートケーキ。