「う~ん、にぃには……」 うんうん、お兄ちゃんは? 最後の望みを託して、父さんの腕の中の奏を見つめる。 あわよくばと、“だいすき”という言葉を期待して……。 「どっちでもいい!!」 ガーンッ 最後の望みは元気な声によってものの見事に粉砕された。 じゃあ、さっきまで俺と楽しそうにしてたのは何!?