「奏、今日はご機嫌だね?」


「うん!!

だっておとうさんのこと、だいすきだもんっ」



のわっ!!

幼稚園にいる時間以外はいつも一緒にいる俺だってまだ言ってもらってない言葉を!!



「そうか~。

じゃあ、お母さんはどうなんだ?」


子供の目にも明らかに母さんを溺愛している父さんが尋ねる。


きっと、母さんのことを気にしたんだろう。



すると奏は、


「おとうさんも、おかあさんも、おじいちゃんも、おばっ……さくらさんも、ゆりあちゃんも、りっくんも、みんなだいすき!!」


と答えた。