「何が食べたいっつーか、どっちかっつーと今は何も食べたくねぇんだけど……」


『それはダメ!!』


しっかり栄養とらないと風邪治らないから。


「わ、分かった。

じゃあ、お粥で……」


私の声に気圧されたのか、ちゃんと答えてくれた遥。


普段の俺様・遥じゃあり得ないんだけど……。

それだけ本当につらいのかもしれない。


『卵粥と梅粥、どっちがいい?』


遥の答えに気を良くした私はにんまりと笑って再び訊ねる。