私こそ光る☆君 ~番外編~

「セイ、惜しいんだけどちょっと違うね」


含み笑いをしながら指摘するのは紫水!!

あの人やっぱり気付いてたんだ。


一方の清龍は黙って首を傾げている。


微笑ましいね。

紫水みたいにわざととか嫌がらせじゃなくて、この人は本気でわかってないみたいだ。



「ふざけんな!!

テメー、早く下ろしやがれ!!」


遥が暴れる。


すると……。


「ん……」


バッ。


『「あ……」』


ビタンッ。


頷くと同時に清龍は手を放して、支えを失った遥の身体は瞬く間に床へと落ちちゃいました。



「……ってぇな、おい!!

なに急に手ぇ放してんだよ!?」


「急じゃない。

遥が放せって言った」


「俺様は放せなんて一言も言ってねぇよ。

降ろせと言ったんだ」


遥、清龍。

あなたたちは小学生ですか?


「フフフッ……」


紫水も笑ってないで止めてよ!!