私こそ光る☆君 ~番外編~

『え~っと……お待たせ//』



数秒の沈黙。


あれ?

なんかマズかったかな?


不安になって胸の前で重ねていた手を所在無くニギニギ。



そうしていると、背後でバタバタと足踏みする音が聞こえてきた。


「う~っ!!

かっ……☆」



か?



「可愛い~!!☆」



ガバッ。


『わっ!!』



びっ、びっくりした~。

だって由依ったら急に後ろから抱きつくんだもん。

しかもタックルに等しい勢いで。



「由依!!//」


なぜか遥が顔を真っ赤にして立ち上がった。



「……見えない」


清龍までさりげなく文句言ってるし……。



「こらこら、由依。

視聴者のみんなに光の姿が見えないでしょ?」


「う~、嫌っ!!☆」


由依は必死に私を放すまいとするのに、紫水はそれをいとも容易く片手で引き剥がす。


どうなってるんだろう?