『どうしよっか?』


重いけど、ホテルまで持って帰らなきゃお粥作れないし……。



「う~ん……。

あっ、そうだ!!☆」


何かを思いついたらしい由依は抱えていたお米の袋をいったん足元に下ろし、おもむろに携帯電話をポケットから取り出した。


ボタンを押し、誰かに電話をかけているらしい。


《……何?》


妙に間延びした声。

欠伸しながらしゃべったみたいな……。

この声は清龍だ。


「あっ、セイくん!!

ちょっとお願いがあるんだけど……☆」


これはもしや……?