十数分後……。 『……重いよね?』 「うん、重い……☆」 お店の前で立ち尽くしていた。 買ったものはお粥の材料と由依のお菓子だけだから、さして多くはない。 ただ、お米が重い。 今は由依が袋を両手で持って胸に抱えてるけど、このまま歩いてホテルまで運ぶとなると少しキツイ。 『だからもう少し量の少ないやつにしようって言ったのに……』 「ヤダ。 だってちっちゃい袋のやつだと足りないもん!!☆」 十分足りると思うんだけどな……。