「俺様はかき氷じゃねぇっ!!」


ついでに言うのなら、非常口のマークでもありません。


やがてその怒りの矛先は日頃積もり積もった不満に向かいます。


「魔族なんてやめてやるっ!!」


語気も荒く叫んだダンジョンのボス(仮)。

彼は魔王に無理やりつけさせられた猫耳カチューシャを乱暴に外し、地面へと叩き付けました。


ここで彼はあることに気付きます。


「何でカチューシャだけシロップづけになってねぇんだよっ!?」


そう、カチューシャだけは無事だったのです。

魔王が何か細工でも施していたのでしょうか?


やってられない。

そう感じた元ダンジョンのボス(仮)は、猛烈な勢いで何処かへ走りさってしまいました。


おしまい?☆