「いいなー、ヒカちゃんの手料理。

ハルちゃんだけズルい~☆」


不服そうな由依の顔。


『手料理って言ってもただのお粥だよ?』


「いいの、料理は愛情が一番なんだからっ!!

あ~あ、ヒカちゃんの手料理が食べられるなら僕も風邪引けば良かった☆」


『コラッ、そういうことを言わないのっ』


「う~、でも僕も食べたい~☆」


軽く叱られて拗ねた由依はぷく~っと頬を膨らます。

その顔が可笑しくて噴き出してしまった。


『う~ん、じゃあついでにみんなの分も作っちゃおうかな』


どうせご飯余っちゃうし……。


「ホント!?☆」


私の言葉を聞くなり拗ねた表情から一転して、由依はキラキラと目を輝かせ、見つめてくる。


『ホントだよ。

そんな目で見つめられちゃ敵わないから』


「やったぁ☆」