それからしばらくの間、屋上にいた。


何度目かのチャイムが鳴り、野球部の声が聞こえはじめた。

部活が始まったのだろう。



「…き、美月〜〜!!」


とさっちゃんが屋上に来た。


「さっちゃん……。」

さっちゃんの顔を見たら、自然と涙が溢れてきた。

さっちゃんはやっぱり優しくて、私が落ち着くまで黙って隣に座っていてくれた。



「落ち着いた?」


「うん。ありがとう」


悠希ちゃんと話したことを全て話した。


さっちゃんはかなり怒っている。



なんでこんなにさっちゃんは優しいんだろう…。