〜美月×蓮〜

告白しようかな、とは言ってみたが、もちろん本気ではない。


彼女がいる人に告白する勇気は私にはないもん。


「…はぁぁぁあ」


さっちゃんに彼氏ができたこともあってか、かなり落ち込んでいる。


「中山先生にさっちゃんとられるなんて〜!!」


悔しい。


「蓮先輩は悠希ちゃんにとられちゃうし?」

何、この孤独感……。


むなしいわ…。


「そんな落ち込まないでよ!美月!!」

さっちゃんに背中を叩かれてしまった。


「だってさっちゃん、さっちゃんも蓮先輩もおデートで忙しくなるじゃない」

「おデートって……。私はそんなにデートしないと思うよ?やっぱりバレたら大変だし」


「じゃあ遊んでくれる?」

「もちろん。」


「わぁーい♪さっちゃん大好き〜!!」

さっちゃんに抱き着いてみた。

だって中山先生がそこにいるんだもん。

でも私は女だからヤキモチは妬かないかな?


嫉妬するところ見てみたいのに。


「私もだよ!!美月大好き!」

そう言ってさっちゃんは私の頭を撫でた。

中山先生がそこにいるの気付いてないのかな…?