もう一度キスしそうになったとき


―ピルルルッ

「……すみません。お母さんから電話です」


「いいよ。」


「もしもし?」


『さっちゃん!!今どこ?』


「帰ったら鍵閉まってて、鍵持ってなかったから……あっ」

「もしもし?僕は中山哲史といいます。」


そこから私と付き合ってること、今先生の家にいることを話していた。


お母さんが先生だってことを知らないみたいだから助かった。



「今から送り届けます」


「先生?」


「帰るかぁ。残念だけど」


「はい。」